Timati

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Timati

アメリカで唯一成功したラッパー。そして、ロシアでは最も嫌われているラッパーでもある。本人曰く、「俺を嫌う奴は俺に嫉妬してるだけ」。英語でもロシア語でもラップを読む。

1983年8月15日生まれ。本名はティムール・イリダロヴィチ・ユヌソフ。タタール人の父とユダヤ人の母の元、モスクワに生まれる。14歳の頃にユニットを組み、音楽活動を始める。青年期に三年間ロサンジェルスに住み、その時に地元のミュージシャンたちと交流を持つ。彼の英語力はこの時に磨かれた。20歳でロシアのオーディション番組STAR Factoryに出演。少しずつ知名度を上げていく。2006年にTimatiとしてデビューアルバム「Black Star」を発表。更に、自らのレーベルBlack Star Inc.を設立。2009年頃から、アメリカでの活動も開始。Snoop Doggが参加した曲を含めたに二作目「The Boss」をリリースし、ネット上で大ヒットを記録。その後もBusta RhymesやP.Diddyなどとコラボレーションを繰り返す。

2012年には、アゼルバイジャン発のバイラルビデオ「Ty kto takoy? Davay, do svidaniya!」をパロディにした新曲を発表し、ロシア国内で大ヒットする。このオリジナルはアゼルバイジャンのとある結婚式で撮影された余興で、ロシア語とアゼルバイジャン語のミックスでラップを読む奇妙なパフォーマンスがじわじわと注目を集め、Youtubeで1千万回以上の再生回数を記録した。Timatiによるカヴァーには、ゲストとしてBlack Star Inc.のメンバーL’Oneと彼の過去の相方ラッパーのNel、その他親しいロシアのラッパーST、Five P、Janee、Misha Krupinが参加。PVもオリジナルをほぼ再現。誰もがアゼルバイジャンのおじさんを演じ、そのユーモアのセンスに世間のTimati嫌いも少し和らいだのではないだろうか。現在はL’Oneを始め、GeegunやKristina Si 、MotなどBlack Star Inc.所属のアーティストと共に「Black Star Mafia」というユニットも結成。Black Star Inc.は実質的に、今ロシア国内で最も勢いのあるプロダクションになっている。