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Лион : Lion

LionLion

Rapper from Kharkov, Ukraine.

Lion studied computer science at university and after that, formed hip-hop group “Мысли Вслух” with his friends. In 2006, he left Kharkov and moved to Kiev. In 2008 Lion’s first album “Номер Ноль = Number 0 (zero)” was released. He won the best hiphop artist – HipHop/Rnb Awards 2008 (MTV Ukraine) . In 2009, he appeared on TV-show “Battle for Respect” and has become popular also in Russia. In the same year, Lion has released “Крутиться = Hustle feat. Smoky Mo”.  In 2010, album “Львиное Сердце = Lion heart” was released. Lion loves collaborate with not only hip-hop artists, but any kind of singers. Lion has recorded many collaborative tracks and in 2012, released 3rd album “Лучше,чем вчера = Better than Yesterday”. He collaborated with many rapper and singer (GufBastaFuze(KREC) , Giga, Ivan Dorn and more) for this album.

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ウクライナを代表するラッパーの一人。活動初期は歌謡曲的な要素が強く感じられたが、三作目「Лучше,чем вчера (Better than Yesterday)」で大きく飛躍。普段はロシア語で器用にラップを読むが、インタビューなどをロシア語で答えるときには、言葉の間違い多数。1982年8月10日ウクライナ第二の都市ハリコフに生まれる。本名セルゲイ・ヴラジミロビッチ・ディミヤンコ。15歳からヒップホップに取り組み始める。大学では、コンピューターサイエンスを専攻していた。地元でユニットを組んだりしたが、2006年に首都キエフへ移り住み、2年ほど音楽活動を休んだ後、ソロアルバム 「Альбом Номер Ноль (Album Number Zero)」を発表。HipHop/Rnb Awards 2008 (MTVウクライナ) でBest hiphop artistに選ばれる。2009年には対戦型の音楽番組「БиTVа за респект (Battle for Respect)」に出演。女性ラッパーのGidroponkaに敗れるが、審査をした当時の人気ラッパー達に高く評価された。同年、Smoky Moとのコラボレーション「Крутиться (Hustle)」のミュージック・クリップを公開し、翌年には2ndアルバム「Львиное Сердце (Lion heart)」を発表。Lionは、あらゆるジャンルのミュージシャンと共演することを好み、アルバム未収録のコラボレーション曲も多く発表した。そして、2012年の3rdアルバム「Лучше,чем вчера (Better than Yesterday)」では、Guf、Basta、KRECのFuzeや、Gigaなど人気ラッパーたちの他、ウクライナの人気ポップ歌手Ivan Dornも参加し、ネット上で大きな反響を呼んだ。彼らの参加がアルバムのボリューム感を増していることには違いないが、彼らがLionとの共演を自ら強く望んだ気配が感じられる。2014年にTriadaとのコラボレーション曲を発表し、その後2016年にはTriadaのNigativも参加したミニアルバム「Улицы знают правду (Streets know the truth)」をリリース。こちらは、前作よりロックであっさりした仕上がりになっている。

 

● ● ● DISCOGRAPHY ● ● ●

 

Альбом Номер Ноль (Album Number Zero) : Moon Records 2008
Lionにとっては1stアルバムだが、「アルバム・ナンバー・ゼロ」と名付けたことには、これが自分にとってヒップホップ界での始まりである、との思いが込められている。このリリースに到るまでの道を表現しようと思うところに、Lionの生真面目さが感じられる。歌詞の内容にも、今後の自身の将来にかける情熱が詰め込まれている。サウンド的には、2nd以降のキャッチーで歌謡曲的な要素がまだ少なく、荒々しさに溢れ、試行錯誤をしているリアルタイムな躍動感がよく表れている。大きなヒット曲が生まれたわけではなかったが、このアルバムにより、Lionは2008年にMTVウクライナのHipHop/Rnb AwardsでBest hiphop artistに選ばれた。

Львиное Сердце(Lion Heart) : 2010
2009年には対戦型の音楽番組「БиTVа за респект (Battle for Respect)」に出演し、ロシアでもすっかり知名度が上がってからの2ndアルバム。このアルバムリリースの前年には、Smoky Moとのコラボレーション「Крутиться (Hustle)」のPVも発表されたこともあり、一層の注目を集めていた。1stアルバムと比べたら、だいぶメロディアスで、ラップアルバムとしてだけではなくポップスとしても聞けるような仕上がりになっている。収録曲の中からは熱いラブソング「Кай и Герда ft. Cацура(Kai and Gerda feat. Satsura)」がヒット。共演者としてはウクライナのR&BシンガーАлёна Омаргалиева(Alyona Omargelieva)が大活躍。また、長い付き合いとなる事になるKRECとの共演曲も初収録。

Лучше,чем вчера (Better than Yesterday) : Soyuz MadStyle Management 2012
現時点でのLionの代表作。過去の二作とは、趣も完成度も大きく違う。KRECやGiga、Crip-a-cripなどLionにとっては馴染みの仲間から、BastaやGufなどの大物ラッパーが彩りを添えているが、コラボレーション・アーティストの豪華さを欺くように、アルバムからのヒット曲はどれもLionのソロ曲ばかり。特に「День за днём (Day by day)」や「Он нас любит (He loves us)」は、2012年の新譜ラッシュの中でも目立っていた。共演者の中で、一番意外な人選として取り沙汰されたのはウクライナを代表するポップシンガーИван Дорн(Ivan Dorn)。これを封切りにIvan DornはAssaiやKravtsらラッパーとの共演を引き受けている。